ま、適当に

思いつきで書くよ

EF300mmF4L IS USM

このレンズを購入したのは日本に帰国して2年程が経過した頃、今から3年近く前のことです。当時の使用カメラはキスデジで、ちょうど200mm単焦点(キスデジでは320mm相当)に1.4xのエクステンダーを装着し(448mm相当)、Jリーグの試合の撮影にハマッていた時期です。撮影の本拠地は客席とピッチとの距離が日本一離れていることで有名な日産スタジアムで、このバカでかいスタジアムでは448mmでも焦点距離が足りないと思うことがしばしばありました。そこでこの望遠レンズに目が向いたわけです。このレンズを使えば最初から480mm相当の望遠レンズとして機能しますし、エクステンダーを装着すれば672mm相当となりますから、これなら長さ的にも十分だと考えられましたから。

購入してすぐにこのレンズを携え、喜び勇んで日産スタジアムへと足を運びました。
ところがこれがどうにも冴えないのです。
パープルフリンジは出るし、解像度についても、
「これって本当にLレンズなの?」
そう思いたくなるような、なんだかちょっとふにゃらけた画像なんです。

300ふにゃらけ
2005年10月1日 日産スタジアム, キスデジ, 1/1000秒 F8 ISO400 ISオン, トリミング

とにかく、Lレンズと言えば200mmしか経験したことのなかった私は、Lレンズの描写というのは200mmと同レベルだと信じ込んでおりましたので、原因は300mmについている旧タイプISの不具合ではないか、などと考え、それならISを切って撮影してみようととばかりに一脚と自由雲台を買い増し、再び日産スタジアムでの撮影へと赴きました。

でも結果は同じでした。200mmのようなべらぼうな切れ味が今ひとつ足りないまま。
「大枚10数万円もかけて購入したレンズがこれかよ。」
猛烈な脱力感に苛まれました。
かといって、このレンズをまさか捨てちゃうわけにも行きませんし、せっかく購入したのだから何とか使いこなしたいという一心で、その後も何かといってはこのレンズを持ち出し、ありゃこりゃ条件を変えてみて撮影を続けました。それによって「F8まで絞れば画質はある程度は向上する」などといった細かい知見が得られたりもしましたが、一旦心の中にポッカリと明いてしまった穴が完全にふさがることはなかったのです。

実はEF50mmやEF85mmでも同じ傾向がありました。
銀塩(フルサイズ)であれだけワクワクするような描写を見せていたこれらの単焦点レンズが、キスデジでは平凡なレンズに成り下がっちゃったかのような感があったのです。当時はこれがセンサーサイズからくるものという認識がありませんでしたし、200mmの方はキスデジでもすばらしい写りを見せておりましたので、いつしかそれがこの両単焦点レンズの力量だと考えるようになってしまいました。

話を300mmに戻しますが、結局300mmを使い込んでいくに従って、その力量はLレンズでも低位置にあるようだとの意識が私を支配するようになっていったのです。そして、Jリーグの望遠撮影の主力レンズはいつしかまた200mmへと戻っていきました。

それからまた数ヶ月が経過し、5Dを購入。これにより300mmは見事に生き返りました。いや、このレンズばかりでなく50mmも85mmも併せて生き返ったわけですが、この一連の画質の関係がAPS-Cとフルサイズとの差から来ると認識できるようになったのは、それよりもずっと後のことになります。

300しっかり
2006年3月11日 平塚総合競技場, EOS 5D, 1/1250秒 F5.6 ISO100 IS/on, トリミング

以降、このレンズに不満はありません。5Dとの組み合わせで200mmと見まごうばかりの文句のない描写力を発揮し、我が家の新たなLレンズとして今では200mmを遥かに越える出動頻度となっています。

「画質というものはピクセルの面積に大きく依存する。」
「この”受光面積”という物理量を補って余りあるような革新的な技術的ブレークスルーでもない限り、5Dの後継機に過大な期待を抱いても無駄。」
「カメラはAPS-Cのままでレンズにいくら投資をしても片手落ち。レンズの能力を引き出したいならカメラへの投資も必要。」

特に私が画素数(てか、ドットピッチ)に重点を置いてデジタル一眼レフカメラを評価するのは、この経験から来ているのです。

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  1. 2008/01/18(金) 21:04:29|
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