ま、適当に

思いつきで書くよ

停電

複数のメールをいただいたので、こちら(このブログ)でまとめてご返答申し上げます。

国内全工場の生産量が5割を切り、1/3くらいにまで落ち込んでいます。建屋&製造ライン等、工場のインフラ自体はなんとか復旧したんですが、肝心の原材料・部材が入ってこなくなったからです。こちらは短期に復旧する可能性がほとんどないことがわかったので何とかしなければならないのですが、代替策を講じようにも、医薬品や医療機器というのは安全性・有効性審査に基づく当局の”承認”がなければ製造・販売できませんので、「同じような部材を作っている業者を見つけたから、明日からこちらの部品を使います」などというわけにはいかないのです。

これに対して、緊急事態であることを鑑み、供給が思わしくいかなくなりそうな医薬品・医療機器について、代替品の審査を簡略化するという旨の緊急の通知が厚生労働省から出たところです。厚生労働省もやるじゃん!と言いたいところですが、なかなか事態は好転しません。せっかくの通知なんですけど、実際には代替案がうまく機能しないのが現状なんですよ。

そもそも医薬品・医療機器の原材料・部材なんつーものは、他の業界の製造業、特に一般消費者市場で消費されるような物の物量と比較して桁外れに少ないんです。そしてそのクオリティについてはメチャクチャうるさい規制がある。小うるさいことを言われる割には量が捌(は)けないから儲からない。というわけで、こんな商売、誰もやろうとは思わず、限られたバルクメーカーだけがこれを製造しているというのが現状なんです。すなわち、世の中には似て非なるものはいっぱいあるんですが、医薬品・医療機器に耐えられるだけの代替品なんてぶっちゃけ全然ないということッス。

「海外工場からの緊急輸入」なんてことも簡単にはできません。スペック的には国内生産品と同じものを作っていたとしても、承認時に規定されていない工場での製造品など、勝手に流通できようはずがありません。世界一うるさい日本の承認基準に合わせてデータ取りを行わなければなりませんし、それよりも何よりも、作っているのは海外工場でも原材料を日本から送ったりもしているために、製造自体がままならなかったりします。

降圧剤、インスリン等の慢性疾患の薬、抗生剤、抗菌剤、抗ウィルス剤等の感染症の薬などはもちろんですが、解熱鎮痛薬、点滴に使う輸液剤や輸液ライン、注射器・注射針といった極めてベーシックな医薬品・医療機器というのは、被災地での最低限の医療を確保するという意味合いからも絶対に欠品を起こすわけには参りません。従いまして、石にかじりついても供給し続ける必要があるんですが、事態を一気に好転させるような解決策がないのが実情なんです。

こんな状況なので、今週などはもう ごくわずかにでも生産量を上げられることであれば、普段は非効率だとか言って見向きもされないようなことも含めて、採算度外視で何でもやっています。そんな中、一つ困っていることがあります。

停電、止めてくれないですかね?工場だけでいいんですよ。その代わり、今は停電されていない東京にある本社とか各種事務所とか、思いっきり停電していただいてかまいませんから。生産現場での停電って、今やものすごく大きな生産量復旧の足かせになっちゃってますからね。なんとかなりませんかね、これ。

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  1. 2011/03/26(土) 21:55:59|
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