ま、適当に

思いつきで書くよ

ブルックナー

ブルックナーという作曲家がいます。この人の音楽は時代的には後期ロマン派に属し、鑑賞する頻度という意味ではマーラーやショスタコーヴィチほどは聴きませんが、それでもブルックナーは私の中ではそれなりの地位を占めていますので、ここで取り上げてみます。

この人の音楽を一言で表現するなら「変態音楽」と言えましょう。

そのシンフォニー(交響曲)の旋律はどれもこれも超イモっぽいし、どれもこれもみんな、ただただデロデロダラダラしています。二分音符に三連符が続く芋っぽいリズム(”ブルックナーリズム”といいます)に妙な展開、田舎っぽい和音にコテコテのメロディー。”オーケストレーション”はお世辞にも華麗とは言い難く、その泥臭さは天下一品です。まだ聴いたことのない方は試しに聴いてみてください。あまりの退屈さに必ず寝ることでしょう。断言しましょうか。「あなたは寝る!」

旋律だけではありません。

シンフォニーという曲の形態として一応4楽章形式をとってはいるのですが、他の作曲家にはない最大の特徴がブルックナーにはあります。それは「どの曲も4楽章がメチャクチャ変」ということです。どう聴いても1~3楽章と合わないのです。曲を通じて一貫性がない、そんな気がするんですね。例えば比較的有名な交響曲第4番や第7番。聞いていていつも4楽章で「コケッ」とコケます。いつもそう、本当にコケる。オーディオの前で一人でいつもそういうリアクションを入れています。(薄気味悪いヤツ!)

結局、ブルックナーを聴くときはシンフォニーだと思って聴いちゃダメなんですね。ただ単に「1時間くらい音楽を聴くぞ~」っていう気持ちで聴かないと。「1時間くらい”の”音楽を聴く」じゃなくて「1時間くらい音楽を聴く」ですよ。そう、ブルックナーの音楽は曲単位では終わらないのです。1曲で完結しない、いつも終わりのテロップには「つづく・・・」って出るのです。

そして楽章間に連続性がありません。即ち、順番どおりの楽章間に連続性が希薄であり(特に4楽章)、交響曲第○○番という単位は便宜上存在するだけ、言い換えれば”交響曲第○○番というカタマリ”にさほどの意味はないのです。(ホンマかいな?)

「連続性がないなら『つづく・・・』って出るなんておかしいじゃねえか」、「矛盾してねえか」と思われるかもしれませんが、もちろん矛盾などしておりません。私はそう簡単に馬脚をあらわしたりは致しません。

順番どおりの楽章間に連続性は希薄なのですが、ブルックナーのシンフォニー全体を鳥瞰してみると、主観的にあっちこっちでつながりが出て来るのです。例えば、ちょっと極端になりますが
「今日は8番の1楽章に続いて6番の2楽章を聴いた後、7番の2楽章にいって5番の3楽章で締める」
なんてことが自分の中で可能になってしまうわけです。これが嵩じると、例えばブルックナーの7番を聴いたとき、1楽章の後に8番が、2楽章の後に6番が、3楽章の後に4番が、そして終楽章の後に9番が聴きたくなったりして収拾がつかなくなってきます。こうして永久にブルックナーから離れられなくなる。終わることができなくなるわけですね。これを「ブルックナー輪廻の法則」といいます。その発見者はもちろんこの私です。

ブルックナーに薄気味悪いほど熱狂するファンがいる理由がこれなんですね。この全てを超越したところにあるブルックナー世界を発見したとき、人はブルックナーにはまってしまい、自分をコントロールすることが出来なくなるのです。聴くたびに「あ~変だった」と満足する。他人からは決してわからない変態じみた陶酔の世界・・・・・

その中でも筋金入りの変態たちが集まっているのが「ブルックナー協会」です。私はまだ筋金は入っていないのでこの協会に所属する意志はありませんが、彼らの気持ちは理解できます。ですから皆様、彼らをいじめないでいてあげて下さいね。

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  1. 2008/01/28(月) 23:23:45|
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