5Dを購入した当初、記念写真を撮るレンズがないことが気になり始めました。スナップなら50mm単焦点でもいいんですけど、ちょっとした観光など、やはり広角域が必要な場合も出てきます。でも、シグマのバカズームは使い物にならんし・・・・・
こういった単純な理由から標準ズームが欲しくなり、購入したのがこのレンズです。
私はもともと広角ってあまり好きではないんです。私特有の現象でしょうけど、あの広角の歪みを見ていると気持ちが悪くなってくるほどで、広角系の写真を好んで撮ることなどこれまで一度もありませんでした。おまけに、画質的観点からズームレンズというものに不信感を持っていたのはご承知のとおり。「そんなお前がなぜ標準ズーム?」とか言われそうですが、必要を感じてしまったのだから仕方ありません。
そんな感じで、このレンズにはさほど期待などしていなかったんですけど、買ってビックリ玉手箱!
「こんなすごいレンズをこんな安価に売っていいの?」
そう思っちゃうくらい、このレンズにはずば抜けた能力がありました。
F2.8の明るさで開放から使える画質のクオリティなんです。ぶっちゃけ、開放から使えるズームレンズって初めてで、ワイド端、テレ端での開放はさすがに若干ゆるいものの、それでも一段絞れば文句なし。二・三段絞ればメロンパンナのメロメロパンチって感じで、解像力も十二分にあり、歪みも少なく周辺も流れない。色乗り、コントラストも申し分ない。小さく軽くてコンパクトで・・・・
実際、ズームでこれだけのパフォーマンスをもったレンズなんて、私は他に知りません。おまけに市中ではこのレンズが3万円強で販売されているのですから、タムロンって会社はホント、いい仕事をしましたね。
これと比べると、あの歪みまくって開放ゆるゆるのキャノンEF24-105mmF4L ISが、ナ・・ナント10万円もするんですからね。キャノンはよくもまあこんな訳の分からないレンズを世に出したものだと感心します。喜んで購入されている方も多々いらっしゃるようですが、絞らなければ使えない標準ズームにISなんぞ付けて、いったい何を撮ろうっていうのでしょう?絞ってわざわざシャッタースピードを落として、自慢のISを利かせたはいいけど、結局歪んだ被写体ブレ写真しか撮れませんぜ、旦那。どうするんですか~・・・・・って、あっそうか、風景なら撮れるか・・・・歪んだやつがね・・・・・
ま、こういうコンセプトが無茶苦茶などうでもいいようなレンズのことは放っといてと・・・、このA09は出色です。標準ズームとしてこれに太刀打ちできるのは、ぶっちゃけEF24-70mm F2.8Lくらいではないでしょうか。(こちらのLレンズは素直にすごいと思います。高いくて重くて大きいけど、画質はA09より上だと認めます。)
ネットでは、このA09は「ピンがこない」だの「個体の当たり外れがある」などといった不気味な論評もなされているようですが、その記述を冷静に掘り下げてよ~く見てください。実害を訴えているのはみんな、原理的なフォーカス問題を抱えているAPS-Cカメラ、その所有者たちばかりですからね。
このA09、フルサイズデジイチ所有の方には文句なくお勧めです。
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- 2008/01/31(木) 21:52:42|
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