ま、適当に

思いつきで書くよ

美味しんぼ

かれこれ10年以上前においらがよく読んでいたコミックス「美味しんぼ」ですが、最近、被曝により鼻血が出るなんてことを書いちゃったもんだから「風評被害を煽るんじゃねえ」的な批判が各自治体(市町村、県、はたまた国に至るまで)あっちゃこっちゃから噴出し、えらいことになっているようです。

このマンガ、連載初期のころは食べ物に関する貴重な知見をちりばめたストーリーに感心しつつ読み進めていたのですが、そのうち説教口調で薄っぺらい人生の能書きなんぞを垂れまくるようになってから面白みを全く感じなくなっちゃったんで、いつしか読まなくなっちゃいました。食いものに関する知識ならともかく、お前なんぞに人生を教わろうなんて思わないっての!

で、今回騒ぎになってから久しぶりにまた読んでみたんですが、このマンガったら自分の人道主義っぽい考え方を人に披露したくてしょうがないといった老人臭芬々たる独善的な欲求に溢れかえっているくせに、その一方で実は周りにはとっくの昔にモロバレしちゃってる作者の深層に差別意識がどっかりと横たわっているという拭いきれない事実(←本人は気づいてない模様)が紙面のあちこちから漏れ出ているあの”ねじ曲がったエセ左翼”としか言いようのないような歪んだ勘違いっぷりが更に鼻もちならないレベルにまで強まってきているようで(←説明もネジ曲がっとる!)、その福島のくだりがどうのこうの言う以前にそっちの不快感が先行しちゃって、読んでしばらくの間はもたれるようなうんざり感が払しょくしきれませんでした。

ってそれはともかく、作者、並びにこの人が言ってることについてなんですけど、こいつ自身は”放射能”と”放射線”の違いすら説明できないレベルの科学的にはクソ野郎であることが簡単に読み取れましたし、ましてや医学的知識なんぞ皆無でしょうからね。こんな科学に無縁の低偏差値野郎なんぞ、いちいち論評する価値もないッス。ま、ただただ「自分がバカで無知である領域のことを、よくもまあここまで思いあがって断定的に書けるもんだよな」ってことにだけは感心させていただきましたけどね。それだけッスね。

で、問題となっている作品の内容についてですが、まず、鼻血のくだりはでたらめです。放射線被ばくにそんな急性症状は出ません。つーか、もしそんな症状が出るくらい被曝しているなら、もっとバタバタと容赦なく人が死んでいるはずです。症状の軽重には個人差があるものなので個別症例レベルでの可能性までは否定しきれないでしょうけど、出血という外傷性の物理的症状、それも鼻血だけに限定した症状がマクロレベルで認識可能なほどの数(かず)観察されていて、それを被曝から説明するなんてことはどうしたって無理です。その可能性を示唆した時点でアウト~!って感じ。

それとも、取材先がたまたま微かな被曝で鼻血が出てしまうDNAを持っている特殊民族で構成された集落だったんでしょうか?・・・・んなわけないッスよね。この症状が出るならもっと別の症状、例えば頭痛とか目まいとか吐き気とか嘔吐とか、はたまた鼻以外の粘膜部位からの出血などがもっとずっと多くの人々にけた外れなレベルで観察できてなきゃおかしいはずですので、この記載内容はでたらめだと言い切ってもよろしいかと存じます。

百歩譲って、もし被災地の視察において作者自ら鼻血が出たとか眼や呼吸器系の症状があったなんて事実があったとしましょうか。繰り返しますが、その可能性は否定できません。この人の身体に起こったことだしね。ただそれは、被曝とは異なる別の理由によるものでしょう。そこにまき散らした何らかの薬品によるものであるとか、空気の乾燥している場所だったとか、放射性物質じゃなくてそこに漂っていた埃によるものだったとか、あまりの現状を目の当たりにした心労・ストレスによるものだったとか、鼻くそほじりすぎたとか、なんだか妙に興奮したとか・・・・・。てことで、ここについては100%、阿呆な思い込みを炸裂させたこいつの勇み足でしょう。

こういうことは、専門家がそこいればすぐに分かることです。要するに、こいつの取材ってのは専門家のいないところで、おバカがおバカな解釈し放題の状況下で行われたってことでしょう。こいつが話を聞きに行った方々だって、尋常ではない心労・ストレスにさらされ続けてきた人々でしょうからね。身体のあちこちに異常症状を抱えていても不思議ではない。それを頭の中で短絡的に被曝と結び付けちゃって、そんなことはあり得ないという科学的知識を持たないまんま、取材時はもちろん、作品を出す前にも専門家によるチェックすらしてもらわずに表に出しちゃった。・・・・って、やっぱダメでしょ、こんなの。

やつは「2年間の取材で・・・」なんてことを抜かしてるみたいですが、そもそもこんなのを”取材”って言うんですかね?ただの雑談の寄せ集めじゃね?これほどの微妙なテーマをわざわざ取り上げるくらいなんですから、ちゃんと科学的素地をもった取材しないと”ちゃかしてる”と受け止められても仕方がないとおいらは思います。よって、何の根拠もなく被曝と鼻血等の病的症状とを結びつけてしまっている(つーか、結び付く可能性を暗示してしまっている)こいつのこのしょうもない作品は、非難されてしかるべきかと存じます。

とにかくバカって果てしないですからね。大穴が開いたまんま思い込みでどこまでも突っ走るから気をつけなければなりません。ま、上から目線で偉そうにこんなこと言ってるおいらだって、もしかするとこれを読んでるあんただって、自分が不得手のバカで無知な領域においては知らず知らずのうちにこれと似たようなことを仕出かしちゃってたりしてるのかもしれません。そんなことにならないためにも、よくわからないところではイキがらないことです。(てな感じで、何かと偉そうに人生訓を垂れ始めるのは、この作者と変わらんジジイ体質によるものですので、なんとか見逃してください。m(_ _;)m )

ただ、もう一方の主張(つーか、示唆)である福島に住めない云々というくだりは、因果関係は間違っていると断定しちゃいますけど、結論だけは正しいように思います。繰り返し何度でも言いますけど、子供に限っては福島に住まわせちゃいけないと思ってますんでね。

ここの部分を「風評被害をまきちらすな」などと十把一絡げで批判してくる人って、福島はもう既に相当除染が進んでるとか、空間線量は60%以上減ってるとか(←本音を言うならこんなの、減ってるうちに入らんと思うが・・)いう話を持ち出してきて「だから福島は安全」って言ったりしてますけど、この”だから安全”という結論に持ってくる論理の飛躍がヒド過ぎると思うんです。

もともとおいらは、福島に住んだってほとんどの人のほとんどの生活には問題はないと思ってます。例えばおいらみたいなジジイが福島で普通に暮らす分には何の問題もないでしょう。よって、逆説的に言うならば、平均的な空間線量がどうのこうのなんてのは最初から問題にしておりません。問題なのはホットスポット。おいらが子供は住まわせるなと言っている根拠はあの地方全体に無数に点在しているであろうホットスポットを全て除去するなんて無理だからです。

例えば市のはずれのちょっとした山坂やら草むらなどの中でセシウムが集積しちゃっている死角になった落ち葉のたまりなどに子供がしゃがんじゃったとしましょう。それがたまたまだろうがなんだろうが、滅多にないことだろうがなんだろうが、起こってしまえばもうそれでお終いです。線源と接触せんばかりの至近距離で被曝してしまったその子の生殖器は、それだけでもう、そうでない子どもと比べて何百倍、何千倍、はたまた酷けりゃ何万倍もの変異原性、遺伝毒性を引きずってしまう。一回被曝したらもう元には戻りません。取り返しがつかないんですよ。

「そういうリスクを完全除去できない以上、リスクのない土地へと引っ越すべきである。」

これがおいらの考えです。こんなの、当たり前のことだと思うんですけど。

各自治体が鼻血のくだりにクレームをつけるのは当然です。でたらめなんですからクレームして然るべきでしょう。ただ、その一方で、こうした自治体はなぜホットスポットに関するリスクに目をつぶったままなんでしょうか。知っていながら避けている。問題が大きすぎて手に負えないから、そういう議論にならないよう健康被害に関しては”風評被害”ってことで全否定している。そんな風にしか見えません。

ひとつ問題提起してみましょうか。

誰も何も報道しておりませんが、福島及び近隣県の下水処理場、えらいことになってると思いますよ。ぶっちゃけ、周りには分からないように必死で何か対策している。そんなところなんじゃないでしょうか。

事故発生直後においら自身が確認したところでは、ある雨の日の翌日、「千葉の下水処理場のセシウム濃度が基準値を大きく越えた」って報道が少しだけなされましたが、その後、こうした報道は不自然にぷっつりと途切れましたよね。それが報道管制によるものかどうかはさておいて、下水処理場って放射性物質を含んだ雨水はもちろん、除染とか言ってあちこち洗い流した汚染水がぜ~んぶ集積してくる場所ですからね。いくら報道しなくたってこの事実に変わりはない。福島のみならず茨城や千葉も同様でしょうけど、とにかく下水処理場の職員はもとより近隣住民の方々は大丈夫なんでしょうかね。

てことで、美味しんぼったらものすごく人騒がせで、全くのでたらめを”可能性のあること”みたいに書いちゃってるところは無知がもたらした一族郎党市中引き回しの上打ち首獄門級の失態で言語道断だとは思いますけど、それでも「結論の一部だけは共感できる」というお話でした。

久しぶりの放射線ネタでしたが、あるド阿呆から「美味しんぼについて書け」と言われたんで書きました。久々の長文、書いてて疲れました。読み返すと、何年も同じことをクドクド書き続けるというクソジジイっぷりが炸裂しちゃっておりますので、このネタはもうここまでと致したく存じます。

んじゃ。

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  1. 2014/05/14(水) 21:25:00|
  2. その他
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  4. | コメント:1
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コメント

どうなんでしょうか。

ベラルーシで村ごと強制移住になったゴメリ州の線量が今0.4マイクロシーベルト/時ぐらいって、どう考えればいいのでしょうか。丁度セシウム137の一回目の半減期ですけどね。

それから日本よりはるかに貧乏なベラルーシで、もう事故からかなりたって生まれた今の子供たちにもまだ保養やってるってのも、どういうことなのかと。必要ないならやらないと思うけど、貧乏なんだからさ。でも、やってる。

この問題で白黒つけるために重要なのは疫学調査になると思いますが、チェルノブイリでもきちんとやらせなかったし、当然この国もやらせない。
  1. 2015/01/22(木) 00:27:18 |
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  3. waiwai #-
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