ま、適当に

思いつきで書くよ

レンズのサンプル画像

購入前のレンズの力量を確認するために、最も有効なのはどのような方法でしょう。もちろん当該レンズで試写してみるというのが一番なのでしょうが、実際にはそういう機会ってほとんどない。となりますと、誰かが同じ機材で撮影した画像を見てそれを判断するしかありません。

通常、そのレンズを使用した実画像をサンプル画像という形でレンズメーカーが提供しています。ただ、レンズメーカー提供の画像って、大抵は光の状態が最高の時と場所を選んで撮られております。また、例えばポートレートなんかのサンプルでは、被写体となる人物の肌を美しく磨き上げ、光の当て方を吟味しぬいているばかりでなく、私が普段子供たちを撮っているよりもずっと寄って撮ったりしておりますので、ある意味綺麗に撮れるのが当たり前ですし、それを信じてそのレンズを実際に購入した際には、結構失望につながったりします。そんなわけで、私は個人的にメーカーの提供するサンプル画像というのはあまり当てにならないと思っておりますので、これを参考にすることはありません。その代わりに、ネット上によく公開されている素人の方々が撮影した画像を参考にさせていただいております。

素人の方々の写真って、本来的にはレンズ評価のために見ることが多いのですが、なんかこう評価以前に見ているだけで楽しかったりします。また、素人の人とはいえプライドはあるでしょうから、まさかわざわざ汚らしい写真を選んで掲載する訳もありませんし、数多く撮った写真の中から自分なりに綺麗に撮れたと思える写真を公開しているはず。よって、評価という観点からは、自分がこのレンズを用いて「綺麗に撮れたときにこれくらい」というつもりでその画像を見れば、そう大きくは外れていない評価を下すことができます。

サンプル写真の中でも、私が重視しているのは”人の顔”です。それも等倍表示で画面全体に全身が収まりきらない程度の距離にいる人の顔。これくらいの画像で見ると、それこそAPS-Cとフルサイズの差などテキメンに分かりますし、その画像がトリミングに耐えられるかどうかなど、私の撮影スタイルに合致するレンズなのかどうかの判断も容易にできます。

ちょいと話が脱線しますが、等倍画像がどうのこうのと言うと、すぐに頭から湯気を出してこれを否定する方がいらっしゃいます。端(ハナ)から”等倍鑑賞”というものを否定して「写真は部分でなく全体をみるものだ」と強弁する。私はこの姿勢を理解出来ないでいます。なぜならこれ、”話の摩り替え・ねじ曲げ”でしょ?だってこれ、鑑賞じゃないモン。評価だもん。それに、たとえ鑑賞にしたって、例えば絵画の鑑賞について考えてみてください。絵画ってのは遠くから全体を堪能するだけでなく、近づいて筆のタッチや色使いを見たりもするじゃないですか。全体と部分との相関に絵画の妙がある。それを否定するんですか?写真だってトリミングという手法があるでしょ?となると、等倍レベルでの描写力がたちまち問題になってくる。それも否定するんですか?

念のため言っておきますけど、私は「等倍だけに着眼し、全体は見ない」とは一言も申してはおりません。全体と等倍を行ったり来たりしながら、「部分でこのように見えるとき全体はこうなる」「全体がこのように見えるとき、部分はこうなっている」という相関を追求して行く。こんなの、視覚に訴える芸術の構成要素を突き詰めて行く上で当たり前のことでしょ?それに、言ってしまえばデジタル画像なんて単なるドットの集合体じゃないですか。即ち、全体を評価するってのはワンクッションおいた間接的評価に過ぎないわけで、部分を見てドットを直接評価するのは当たり前の行為だと思うんですけど。

大体こういうことを仰る方というのは、実際にはフルサイズを持っていないメーカーのAPS-Cカメラの所有者であったり、EF70-200mmF2.8L ISみたいに等倍にからきし弱いレンズの所有者であることがほとんどだったりしますよね。要するに、劣等感の裏返しなんでしょう。それを本能的に感じているからかどうかは分かりませんが、自分が持っている機材の否定につながりそうだから認めたくない。いやな部分を認識したくない。・・・いや、そのお気持ちは分かりますよ。でもね、だからといってわざわざ等倍を否定するなんて、あまりにも無理があります。デジタル画像の構成要素であるドットの直接的評価を否定するなんて異様に不自然ですし、だいたいそんな偏った意見、万人の賛意を得られるわけないでしょ。

って、私がムキになってもしょうがないので、話を戻しますが、とにかく等倍チェックはデジタル画像に対するレンズ評価の方法として極めて有効です。これを繰り返せば、「このレンズならどこまでいける」と、引き伸ばしやトリミング耐性などが撮影前から感覚的につかめるようになってきます。

それだけではありません。例えば立体感や空気感。この数値で表現しようのない感覚的な指標だって、実はこれらが等倍での解像力に思いっきり比例するってことが経験的に分かってきます。コンデジだと画像が平面的に見えちゃうでしょ?また逆立ちしても、空気のしっとり感とか、その場の雰囲気など出てこないでしょ?それがデジイチだと不思議に感じとることができる。それも解像力に優れたレンズほど感じられる。これは動かしようのない事実なんですから。

こんなこと書くと、また劣等感にまみれた輩がゴキブリみたいにしゃしゃり出てきて「数値で証明しろ」などと言い出す。でもこんなの、あくまで感覚的で経験的なものなので、数値での証明などできっこありません。だからこちらもわざわざ”数値で表現しようのない”って書いているわけです。それに、とてもじゃないけど面倒くさくて、こんな感覚的なことをいちいち理論で説明しようなんて試みようとも思いません。こんなの、ただ素直に感じとれればいいだけのことだし、こういうことを感じ取れる普通の感受性を持った人とだけ話をしたいと思ってます。鈍感な方、画像から立体感や空気感を感じとることのできない感受性に乏しい方は、どうか黙ってこのブログからお引き取りください。

って、またムキになっちゃいました。ごめんなさい。

ともかくこの等倍チェック、レンズ評価に有効なので一度お試しください。何度も続けているうちに、きっといろいろな新事実に気づくようになり、更に今までバラバラに理解してきた多種多様なことが感覚的につながりを持つようになってくると思います。

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  1. 2008/02/18(月) 21:05:56|
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