ま、適当に

思いつきで書くよ

レンズとドットピッチ

例えばキャノンの高級レンズであるLレンズ。一口に”Lレンズ”と申しましてもその種類は多岐にわたり、カメラが何であれすばらしい描写を見せるEF200mmF2.8Lみたいなレンズもあれば、EF300mmF4L ISみたいにカメラがAPS-Cだとたちまち馬脚を現してしまうような大したことのないレンズもあります。この辺の線引きをキチッと抑えておくことは、将来のレンズ選びにも有用だと思いましたので、この場を借りてまとめておきたいと思います。

まずはカメラ側の能力について。
前にも書きましたが、同じレンズを使用した際、画質の良し悪しはセンサーのドットピッチに比例すると考えております。このドットピッチをパラメータとしてキャノンのデジイチをフルサイズとAPS-Cの関係を中心に並べてみますと、次のようになります。

  フルサイズ      APS-C
①1,280万画素(5D) = 512万画素
②1,600万画素(1Ds2)= 640万画素(初代キスデジ)
③2,000万画素(1Ds3)= 800万画素(20D、30D、キスデジN)
④2,500万画素    =1,000万画素(40D、キスデジX)
⑤3,000万画素    =1,200万画素(キスデジX2)
(ちなみに、APS-Hのデジイチ1D2は①と②の間、1D3は②と③の間に位置します。)

ドットピッチを単純計算するとこんな風になるのですが、実際にこれらのカメラで撮影された画像を何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も見比べてきた経験から、APS-Cの画質はこれよりももう半段~一段くらい悪いように思っています。即ち、実際の画質を考慮に入れた画素数による画像の序列は、現実はこんな風です。(ここでは差が「一段」あるとして作表しています。)

  フルサイズ      APS-C
①1,280万画素(5D) = 450万画素くらい(じゃないかな?)
②1,600万画素(1Ds2)= 510万画素くらい(じゃないかな?)
③2,000万画素(1Ds3)= 640万画素(初代キスデジ)
④2,500万画素    = 800万画素(20D、30D、キスデジN)
⑤3,000万画素    =1,000万画素(40D、キスデジX)
⑥3,600万画素くらい =1,200万画素(キスデジX2)
(APS-Hのデジイチ1D2は②、1D3は③程度)

データ的根拠は皆無ですが、とにかく私自身はこう思っちゃっておりますので(100%私の主観です)、今後はこれを前提として話を進めていきます。

カメラ側をこのように整理したところで、私の所有するレンズがどのレベルまで解像するか、この表に重ね合わせていきます。

① EF300mmF4L IS+1.4xエクステンダー
② EF300mmF4L IS、A09
③ EF200mmF2.8L+1.4xエクステンダー、EF50mmF1.4、EF85mmF1.8、272E
④ EF200mmF2.8L
⑤ なし
⑥ なし
(表中にないA031は①ですらちょいと苦しいレベルですが、「もしこの世にフルサイズで1,000万画素などというカメラがあれば見事に解像するはず」と思ってます。もう一本、うんこシグマ17-35mmの方はどんなカメラでも無理ですね。)

以前にも何度か触れましたが、ここで私が言っている”解像”ってのは、一般に広く使われている”解像”とは意味合いがちょっと異なり、一般的な感覚よりも相当厳しいレベルで判断しているように思います。いずれ画像を掲載して説明を試みようとは思いますが、とりあえずここでは過去の私の記述を基に、感覚的に理解してください。簡単にいうと、画像を等倍で見て「お~、すげ~」って思える写真が頻繁に撮れるかどうか、くらいの感覚です。(これじゃあ分かんない?)

代表的なレンズについて申し上げますと、例えばEF200mmF2.8L。こいつは30D(④)でもギリギリ「お~、すげ~」と思えるような画が結構な頻度で撮れますが、40D(⑤)まで行っちゃうと「ん?」となってしまう頻度の方が多くなります。これがEF300mmF4Lだと、③でも「ん?」の方が多い。②クラスのカメラ(例えば1D2とか)を所有して、ようやく安心できる。そんな感じです。

要するに、⑤以上に画素数が増えちゃうと、もはやこのレベルで解像するレンズを私は一本も持ち合わせていないってことです。このレベルになりますと、おそらくサンニッパとかヨンニッパとか、Lの中でもトップに君臨するようなバケモノ級のレンズでもない限り、満足の行く写真は撮れなくなってくるのではないでしょうか。

世の中では画素数の多いカメラをして「レンズにシビア」「レンズに厳しい」などという言い方をしておりますが、この画質が落ちた責任をあたかもレンズの力量不足に押し付けているかのような言い草は、明らかに間違っています。なぜなら、そういうカメラってレンズが本来持っている力量を引き出せないしょうもない実力しか持っていないことになるからです。レンズが悪いんじゃなくてカメラが悪い。だって、優れたレンズの力を借りなければ満足の行く写真が撮れないってことは、これ即ち、カメラとして全然自立できてないということなんですから。

昨年、キャノンからフルサイズのフラッグシップ1Ds3が2110万画素という途方もない画素数で出てきましたが、あれはあれでいいんです。なぜなら、こんなものすごいカメラを使う人は、レンズだってトップクラスのLを取り揃えているでしょうからね。レンズが解像してくれる(等倍での印刷に耐える)んなら画素数は多い方がいい。そんなこた~いまさらあらためて説明を要しない自明のことです。

一方、なけなしのお金で細々とレンズを取り揃えて行くユーザーが大半だと思われるAPS-Cで、遠慮なく画素数を増やしていくという行為は絶対に間違っています。なんたってそこまで解像するレンズがこの世にほとんどないんですからね。ましてや、このクラスのユーザーが使っているレンズはへなちょこレンズばかりなのですよ。画素数を増やすことによって、せっかくのデジイチの画質がコンデジ化するだけに終わる。それなのに・・・素人を騙すのも大概にせい!そう思っちゃうんですね。

ソニーが有効2,460万画素の「Exmor」CMOSセンサーとかいうのを開発しているそうで、このセンサーを搭載したフルサイズのカメラを年内に発売するんだそうです。ひたすら数字スペックを追い求めるいかにも電気屋らしい発想ですが、この会社、APS-Cのみならずフルサイズまでコンデジ化しちゃうつもりなんでしょうか。ソニーが必死に品揃えを進めようとしているツァイスのレンズって確かに他にはない味はあるんですけど(昔、ちょいと使っていたことがあります)、こと”解像力”という点では特に優れているといった印象はないんですけどねえ。それに、訳分かってないユーザーがひしめくAPS-Cの市場ならいざ知らず、ちゃんと画質を評価できる人々が多いはずのフルサイズ市場にこんな機種を投入して、いったい誰が買うのでしょうか。結局、画素数だけはやたらと多いAPS-Cクラスの平べったい画像が量産されることになっちゃうと思うんですが、そういうカメラを欲している人って本当にいるの?これでは、これまで我慢に我慢を重ねてきた旧コニミノユーザーがかわいそうだと思うんですけど。

かたやペンタックスK20D。APS-Cの分際でその画素数は1,460万画素もあるんだそうです。デジカメ市場で何の取り柄も発揮出来ていないこの会社が、デジイチの世界で生き残るためには「消費者を騙すことになろうが何だろうが、数値スペックを追求してコンデジ化路線を拡大して行くしかない」というわけなのでしょうが、お前らはソニーか!光学メーカーの誇りを捨てっちゃたんかい!・・・老舗までがこんなことを始めてしまう現実を目の当たりにすると、なんだかこう、無性に悲しくなってきます。

私ごときがこんなところでこんなことをいくら書いたところで世の中の流れを止められやしないってことは分かっています。でもね、カメラメーカーの皆さん。数値スペックを追いかけるのもいい。画素数追求もいい。ただ、ほんの少しでも光学メーカーとしてのプライドが残っているなら、ほんの少しでも良心が残っているなら、画素数を抑えたカメラ、5DやD3のように画質を踏まえたちゃんとしたカメラの開発も並行して行ってください。わたしゃ永遠にそっちの方を買い続けますから。
よろしくお願いいたします。

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  1. 2008/02/23(土) 23:07:26|
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