ま、適当に

思いつきで書くよ

ズラ太郎

昨日の帰宅時、電車に乗り込んで座席前の吊革につかまって立ったら、ちょうど目の前に座っていたのがズラ太郎でした。こいつに会うのはいつも電車内でこれが3~4回目くらいなんですけど、余りに印象深い容姿をしているため、初対面のときからバッチリと記憶に残っておりました。

まず、年齢は40歳代後半くらいでしょうか、身長が180cmくらいはある結構がっちりしたタイプの大男で、ねずみ男とこなきジジイをブレンドして顔面センターにした感じの、ナマズヒゲがよく似合いそうな糸こんにゃくみたいな顔をしています(どんな顔やねん!)。んでもって、自分の大きさをまるで自覚していないのか、いつも足を開き気味に座り、肘をたたむこともせずに新聞を読んだりするため、いつも隣席にはみ出て横に座った人から疎まれるという極めて残念なKYオヤジです。

何よりも印象深いのはね、その名前からも想像がつくかと存じますが、頭の上に乗っかっているどこからどう見てもズラにしか見えないズラ、これです。ほんのちょっとブラウンの入った髪型ペッタンコの極細トコロテン仕様の製品で、こんなズラを選ぶなどどうかしていると誰もが思うほど全然本人とマッチしておらず、それがまたどうにもならないほど滅茶苦茶面白い雰囲気を醸し出しております。許されるなら写メでも撮って皆様にお送りしたかったところなんですが、あんな変なものを撮影して盗撮呼ばわりされるのも全然割に合いませんから、昨日はなんとか生え際など一部だけでもその詳細を把握してやろうと、メガネをかけたり外したりしながらシミジミと見つめ続けていました。

そうこういるうちに途中駅でズラ太郎の横の席が空き、その前に立っていたお兄さんが入れ替わりで着席しました。で、ここからが一生忘れられないであろう物語の始まりです。

そのお兄さんは着席直後にズラ太郎が自分の領域を浸食していることに気付き、それを自分の肩、ひじ、ひざを使って軽く押し戻したんですが、なんと、ズラ太郎がそれに抵抗し始めたんです。

モゾモゾグリグリと落ち着きなく不当な浸食領域の回復を図るズラ太郎に対し、「なんだこの気持ち悪いクソジジイは」ってな感じでその気持ち悪さがゆえに積極的な関与を避けながらも、自分の領分だけは何としても維持しようとなし崩し的妥協だけは断固拒絶するお兄さん。第三者の目から見るとどう考えてもズラ太郎の方がデタラメでそのお兄さんの方が絶対的に正しい状況なんですけど、あんな変なものを被って省みることすらできないの~たりんズラ太郎なんぞに、世の中のバランスとか、周りとの均衡などという難しいことが分かろうはずもありません。

てことで、周りからどう見えているかなどお構いなしで知能指数一桁レベルのバカ丸出し行為を不毛に続けるズラ太郎。おいらったらそれを超微妙な笑みを浮かべながら結構露骨に視線を動かし観察していたんですけど、ある瞬間、突然脳内にいた仮想ズラ太郎がテレビCM風にしみじみと語りはじめたとんでもねえフレーズが頭蓋内を駆け巡り、そこからはもう笑いをこらえるのに必死になりました。

「劣等感の塊で引っ込み思案だったこの僕が、このズラのおかげで無遠慮に他人の領域を侵食できるまでになりました。ありがとう、ペッタンコズラ。」

頭の中に勝手に浮かんできたこのしょうもない言い回しとリアリティあふれるズラ太郎の語り口がおいら的に滅茶苦茶ツボだったもんですから、文字通り身体をよじりながら笑いをこらえていたんですがね。そのうち、あまりにねじ曲がった承認要求をこれほどまでに分かりやすく提供し続けてくれているズラ太郎に加え、それを見て笑いをこらえる悶絶クソジジイという自分をも巻き込んだ全体の図式がおいらの笑いを一気に別次元へといざない、ついには堪え切れなくなって「ブッ!」っと噴き出してしまい、その後もこの笑いの悶絶はいっこうに止む気配を見せなかったため、やむなく一つ前の駅で途中下車する羽目に陥りました。

降り際に、顔にハンカチを押し当てたまま涙目で身をよじりながら絞り出すような笑い声で発した「ズラ」という断末魔の叫びにも似たおいらのつぶやきに、横に立っていた若い女の子が激しく反応しておりましたので、周りの人達もきっとおいらと同様、ズラ太郎の行為を楽しく見学していたんだと思います。

何の用もない隣の駅に途中下車してしまったせいで帰宅が10分ほど遅くなっちゃいましたが、そんなのはとるに足らない些細なことです。それよりも何よりも、本当にいい経験をさせていただきました。ありがとう、ズラ太郎。ありがとう、ペッタンコズラ。ホント、面白かったぜ。

んじゃ。

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  1. 2016/11/15(火) 22:59:50|
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