ま、適当に

思いつきで書くよ

マーラーのベスト盤

車載DVD-Rでいよいよマーラーが始まりました。私一押しのクラシックの大本命です。マーラーとなると書くことが一杯出てきますので、今回は自分のお気に入りディスクに話題を絞って、これを紹介していきます。

私がマーラーを初めて聴いたのはもうかれこれ30年くらい前のことになりますが、そのときに耳にしたのは交響曲第1番「巨人」でした。小沢征爾指揮、ボストン交響楽団による演奏(アナログ録音末期のもの)で、小沢がこれまで出してきたディスクは星の数ほどありますが、自分的には未だにこれが彼のベスト盤だと思っています。以降、私の前を通り過ぎた第1番は優に20種類を超えますが、どれが最もいい演奏かを特定することができません。てか、”最もいいもの”を特定する必要なんかどこにもありません。ワルター、ショルティ、バーンスタイン、シャイー、ブーレーズ、レヴァイン、アバド、・・・・我が家にあるどれもこれもが名演なんですから。てか、この第1番、オーケストラがよければ誰が振っても名演に聞こえる曲のような気がします。

交響曲第2番「復活」。5楽章構成で声楽入りです。こちらは1番とはうって変わって、自分の中で決定版があります。1980年代に録音されたバーンスタイン指揮ニューヨークフィルハーモニックの演奏です。この演奏に出会う以前のことですが、クレンペラー、小沢、アバド、ショルティ、ワルター等々、何枚かを聴いていて「第2番は愚作である」と判断しかかったことがあります。それがこのバーンスタイン盤を聴いて評価が一変。一気にお気に入りの曲となりました。ただ、普通何らかのきっかけである曲を聴けるようになったら、前に聴いてきたものの評価もそれにつれて上がったりするものですが、この曲の場合はそうなりませんでした。お気に入りはいつまでたってもバーンスタイン盤のみで、他の演奏だといつも物足りなくて不満が残ります。かといって、この曲への思い入れが浅いわけではありません。たった一種類のディスクしか聴くことができないという状況にありながら、この曲は私の中でも特に好きな曲の一つであるという、前例のない不思議な状態にあります。

第3番は6楽章構成の長大な曲。手持ちディスクの中ではショルティのがお気に入りです。バーンスタインのもそこそこいいんですけど、やはり曲がこれだけ長いと彼みたいに粘る演奏ではちょっと辟易としてきます。その点ショルティのはすっきりと仕上がっておりますし、シカゴ響の澄んだ音がこの曲にピッタリ嵌っていると思います。ショルティ盤でただ一点気になるのは、5楽章に出てくる合唱が弱いところ。特に子供の合唱は特筆すべきほどの下手くそさで、そこだけがちょっと残念です。

声楽(ソプラノ)が終楽章(第4楽章)に入る第4番にお気に入りのディスクはありません。てか、この曲自体、軟弱すぎて好きではありません。ワルター、アバド、バーンスタイン、ショルティ、ブーレーズ、クレンペラー・・・・一連の一流指揮者のディスクは一通り所有してはおりますが、未だお気に入りのディスクってありませんです。例えばボーイソプラノを起用したバーンスタイン盤など、奇を衒った大失敗例だと思いますし、余計な感情を排したブーレーズ盤に期待した時期もありましたが、どうしても好きにはなれませんでした。ただ、第2番「復活」の例もあります。誰か他の演奏を聴いてこの曲を好きになる可能性だって十分あると思っておりますから、新しいディスクを聴く機会があれば積極的に聴いてみるようにしています。

第5番は5楽章構成の曲で、マーラーの中でも一二を争うほど好きな曲の一つです。2種類のショルティ盤を筆頭に、バーンスタイン、レヴァイン、カラヤン、テンシュテット、マゼール、シノーポリ、ブーレーズから尾高忠明まで、有名無名併せて10種類以上のディスクを保有しております。その中でもっともお気に入りなのは・・・・・これも第1番と同様にとてもじゃないけど一枚には絞り込めません。ショルティの新盤(ライブ)とバーンスタイン。そこにブーレーズ、テンシュテット、カラヤンあたりを加えた5枚くらいがよく聴くディスクってことになります。

第6番も5楽章構成。ディスクとしてはバーンスタイン、ショルティ、テンシュテット、ブーレーズ、クレンペラー、ラトル、カラヤン・・・といったところを保有しておりますが、お気に入りとなると・・・う~ん・・・・・テンシュテットのライブですかね。死を前にしたテンシュテットの迫力には圧倒されるものがありますから。ただ、この曲の鑑賞には相当体力を使いますから、年をとるに従って聴く機会(聴こうとする機会)が少なくなってきてます。が、こんなことを書いていて少し触発されちゃいました。順番に聴いてきた車載DVD-Rももうすぐ6番が始まりますので、こいつを楽しみにしときます。

第7番も第6番と同じようなメンバーのディスクを持っておりますが、こちらでのお気に入りはラトル盤です。なんだかこの第7番って曲はある意味難解で、何を表現したかったんだかよく分からないところがあるのですが、そういうのを全部ひっくるめてスカッと爽やかに演奏しきっちゃってるラトル盤の思い切りの良さが気に入ってます。

第8番は「千人の交響曲」と呼ばれる浮世離れした曲で、各種合唱団を含めて千人近くの演奏者が必要となるため、こんなサブタイトルがついています。人件費がかかりすぎるためか、生ではあまり演奏される機会がありません。持っているディスクも限られておりまして、アバド、バーンスタイン、インバルくらいしかありませんし、曲自体があまり好みでないために、好きなディスクも特にありません。

マーラーの交響曲の中で唯一連番の付いていない「大地の歌」は、一部の人からはマーラーの最高傑作と評されています。私もご多分に漏れず、ショルティ、テンシュテット、クレンペラー、バーンスタイン、ワルター、ジュリーニ等々、一連の有名どころのディスクは保有してはいるんですが、残念ながらお気に入りのディスクは一枚もありません。いや、それどころか、なぜこの曲が最高傑作と言われるのかさっぱり分からないでいます。私にとってこの曲は別に好きでも嫌いでもない、感情が好き嫌いのどちらにも振れないただの曲って感じで、いつの日かこの曲に目覚めてみたいとは思いますが、そんな予感が全然しない今日この頃なんです。

私自身は第9番をマーラーの最高傑作だと思っています。手持ちのディスクはブーレーズ、アバド、マゼール、バーンスタイン2種、カラヤン、バルビローリ、ショルティ、ジュリーニ、若杉・・・どれもこれも力演というにふさわしい演奏ばかりですが、この中で私が最もいいと評価しているのはカラヤン盤で、ベルリンフィルとのライブ録音です。ライブならではのピンと張り詰めた緊張感を演奏の最初から最後まで一貫して感じ取ることができるディスクって他に経験がなく、まさに奇跡のようなディスクに仕上がっています。オケの技術も半端ではなく、ライブでこれだけの高いクオリティを保った演奏ってちょっと他に聴いたことがありません。二番目はバーンスタインのベルリンフィル盤。これまた名演の誉れ高き演奏です。アナログ録音なのがちょいと残念。

あと、マーラーの交響曲には未完成作品の第10番があります。1楽章だけはマーラーの手によるものですが、2楽章以下は草稿だけが残され、デリック・クックというオッサンが編曲を行っているため、第10番の演奏には第1楽章のみのものと、クック版と銘打たれた全曲演奏のものの2種類が存在します。私はどちらの演奏も何種類か持っておりますが、いずれも好きではないのでほとんど聴かなくなっちゃいました。

マーラーの交響曲の全てを鳥瞰し、その中で自分なりのベストスリーを決めるとするならば、第2番、第5番、第9番の3つってことになります。今まで散々聴いてきた曲ではありますが、今後もまた何十回、何百回と聴くことになるでしょう。今まで聴いたことのない方は、ぜひ一度聴いてみられることをお勧めいたします。音楽の嗜好というものはそれこそ多種多様ですから、皆様が私と同じ感覚を持ちうるかどうかは大いに疑問ではありますが、ひょっとするとクラシックに対する抵抗がなくなるかもしれませんしね。趣味の幅を広げる試みということで、やってみる価値はあろうかと存じます。


とまあ、こんな感じなのですが、今回はぶっちゃけ、交響曲を順番に一つ一つ何らかのコメントをしなければならないという妙な義務感ばかりが頭の中を支配してきて、文章を書き進めていて面白くも何ともありませんでした。書く側ですらそうなんですから、そんなものを読まされる側はもっとつまらなかったろうと思います。せっかく時間をかけて書いてきたものだし、消すのも忍びがたいので今回はそのまま掲載しますが、こういう杓子定規なスタイルは苦痛でしかありませんので、今後止めようと思います。・・・なんだったんだろ、今日の執筆作業って・・・・。

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  1. 2008/05/15(木) 21:38:22|
  2. クラシック音楽
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